研修内容ブログ

7月施設内研修

7月に当施設の理学療法士より〈腰に負担をかけない介助法〉、〈拘縮・褥瘡予防のポジショニング〉の研修が行われました。

〇〈腰に負担をかけない介助法〉
まず事例検討として「起き上がり」、「移乗」、「ベッド頭側への移乗」に対し、問題点、対応例を行った後、腰痛の原因、介助方法について、そして腰痛予防のエクササイズの行い方について話がありました。
・腰痛の原因として、姿勢による腰の負担の変化から背筋や腰椎・椎間板にストレスがかかり腰痛を引き起こすこと。
・介助方法について、適切な介助に必要な3点として
①自然な動きを演出する3つの要因を理解する。
②重心と支持基底面の関係を考慮する。
③正常な動作を理解する。
・腰痛予防のエクササイズでは
①骨盤の前傾、後傾。骨盤の前傾・後傾チェック法を行い、その後座った状態で骨盤を前後に動かすエクササイズを行いました。
②インナーマッスルのエクササイズでは、腹式呼吸をしながらお腹のコルセット筋と言われる「腹横筋」を鍛えドローイン(腹横筋の収縮)を行いました。

〇〈拘縮・褥瘡予防のポジショニング〉
「褥瘡について」、「ポジショニングの目的と対策」、「クッションを入れる時のポイント」、「事例紹介」を行いました。
・褥瘡について、褥瘡の原因となる3つの応力として、引張力、せん断応力、圧縮応力があり、圧迫により細胞が壊死し、褥瘡の発生につながること。また、ずれる力によりポケットの形成が起こり褥瘡の重症化につながること。
・ポジショニングの目的と対策では、上記の褥瘡の原因を踏まえ、圧迫を防ぎ、ずれを予防するために、体位変換、クッションの入れ方、圧抜き・背抜きが必要なこと。
・クッションを入れる時のポイントとして
①圧を分散させる
②骨突出部と皮膚の観察
③支持面として機能しているかを確認
④全体像を確認
⑤クッションの数など。
上記の内容を学んだあと、事例紹介を通して、どのような状態の方に、圧を分散するとはどのような方法なのか、骨突出部と皮膚の観察を行った後、どのように除圧を行ったらよいのか学びました。

今回の研修を通して、新しく学んだこと、また再度、意識して行っていこうという意識が強くなりました。今後も研修や勉強会を行い、各自、知識や技術を向上していきたいと思います。

作業療法士 宮本幸子

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