若年性認知症ブログ

Salon

2023年3月 若年性認知症サロン

3月4日(土)に若年性認知症サロンを開催いたしました。

 

以下の2点が今回のサロンの主な話題でした。

  • ショートスティの利用
  • 若年性認知症の方の生活場所

 

まずはショートスティの利用についてです。ご家族は介護しておられるご家族自身に何かあった際などに安心してショートスティを利用できるよう、日頃から利用しておきたいと考えておられました。また日常的な精神的・身体的負担を軽減するためにもショートスティを利用したいと考えておられるようでした。

利用開始前にしっかりと情報収集を行い、まずは1泊から利用する。慣れてきたら、回数や日数を増やしていく。それにはケアマネ―ジャーとの連携が必須であり、ご本人に対して、ご家族の気持ちを丁寧に伝えていく必要があるとのことでした。ショートスティが増えると、家族の事を忘れてしまうのではないか、自宅で過ごすことが嫌になるのではないか、そういった不安もあると話しておられました。それでもご家族は今後もショートスティの利用を増やしていきたいと考えておられ、ショートスティは在宅生活を続けるために必要であることを改めて実感しました。

 

若年性認知症の方の生活場所についてですが、年齢が若く力が強いと、納得や理解ができないままにケアを受け、暴力行為などに繋がってしまうことがあります。そういった場合、自宅での生活は難しく、新しく生活の場を探していかなければなりません。まだ若い当事者さまにとって、どういった場所で生活を送ることが一番良いのかご家族にとっては深く悩むことになります。大規模、小規模の施設それぞれメリット・デメリットがあり、どちらを選ぶのかはご家族になります。まだ若い当事者さまにとって心地よく、穏やかに生活を送ることができる場所が見つかるよう、心から祈っています。

 

今回、久しぶりにサロンに参加させていただきましたが、以前は落ち込んでおられたご家族さまがすっきりとした笑顔を見せておられたのがとても印象的でした。サロンに来ることが少しでもご家族さまの心の負担軽減になれば幸いです。

 

若年性認知症サロンにご関心をお持ちの方の参加を心よりお待ちしております。

 

言語聴覚士   石田 操

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