リハビリコラム

散歩の効果

青い空の郷リハビリでは、外気浴を兼ねて屋外歩行(散歩)を行っています。

歩くことは身体機能の維持だけでなく、脳の健康にもとても良いと言われています。歩くことは脳にとってどのような効果をもたらすのでしょうか?

脳が正しく働くためには十分な血液が流れている必要があります。高齢者やアルツハイマー型認知症患者では、大脳皮質や海馬(記憶などをつかさどる部位)で脳血流の低下が見られます。大脳皮質や海馬にはアセチルコリンという化学物質を放出する神経があります。そのアセチルコリン神経を活発にすることによって脳内部の血管が広がり、血液の流れが良くなるそうです。実験では歩くことにより、海馬の血流が歩行開始直後から増え始めました。歩く運動ができない場合でも、皮膚や筋、関節に刺激を与えることで血流が増える効果が見られたそうです。

認知症薬の多くは、わずかに残ったアセチルコリンの分解を防いでアセチルコリンを増やす働きをしています。つまり、歩いたり皮膚を刺激したりすることで、抗認知症薬と同じような効果が期待できるということですね!

歩くことは身体機能の維持・向上だけではなく、脳血流が増えることにより脳の健康にも効果があることが実証されています。今後も青い空の郷リハビリでは、身体機能と脳機能面へのアプローチのために、散歩など歩く機会を作っていきます!

 

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