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研修報告

青い空の郷では、スタッフの専門知識と技術向上のため、毎月研修会を開催しています。

2021年

1月施設内研修 「非薬物療法について」

※非薬物療法とは
認知症の非薬物療法とは、薬物以外のすべての治療的アプローチを含みます。非薬物療法は、薬物療法を補完し、認知機能やBPSD,ADLの改善を目指します。非薬物療法の本質は、「人と人とが関わること」にあり、認知症のご本人と、ご家族、周辺の人々が穏やかに生活を送れるように支援することが重要です。

※非薬物療法の目的
・活動や運動を通して脳が活性化することで、身体機能や認知機能を維持する
・運動や作業・活動を介して認知症の方が現時点で持っている能力を引き出すように働きかける
・昔好きだったこと、興味のあること、得意だったことは楽しく取り組めるので継続して行え、継続することによって持続性も向上し、昼間の覚醒時間も確保できる
・活動を遂行することで本人の自信や肯定的な感情が得られるので、不穏やBPSDが落ち着き、家族の方も穏やかな気持ちで過ごせる。
・プラスの感情を引き出すことによって、精神的な安定をもたらし、不安や混乱を抑えて周囲との穏やかな時間が持てる
・グループ活動では、他の人との関わりやコミュニケーションによって、一人では得られない感情や刺激を体験できる
・家族の方が普段目にすることのない本人の表情や姿を見ることで、本人への理解が深まる

※認知症の非薬物療法の内容
様々な療法がありますが、そのうちのいくつかを紹介します。
運動・体操・ウォーキングなど、身体的活動
★有酸素運動について
運動により高血圧やコレステロールのレベルを下げ、脳血管の出血を防ぎ、脳血管性認知症の発症を少なくします。また有酸素運動が、認知症と関係の深い前頭葉や海馬の血流や代謝をよくすること、さらにアルツハイマー型認知症の原因と考えられているβアミロイドを少なくすることも分かっています。
★運動と脳の関係について
身体を動かす→脳が筋肉に指令を出す。つまり筋肉を動かすことで脳内の情報伝達機能が繰り返し使われるということであり、脳のトレーニングへと繋がります。また、記憶をつかさどる海馬は65歳を超えると1年で1%委縮し、その機能が減少してしまうと言われていますが、筋トレを行うことで血流が促進され、海馬内の神経細胞が新しく作られ、海馬が大きくなったというデータもあります。
筋肉を動かすことは、脳への神経伝達をスムーズにし、かつ海馬の神経細胞を新しく作ることができるのです。

脳トレ
脳が働くためにはたくさんのエネルギーが必要であり、そのため多くの血液が流れ、酸素と糖が運ばれます。たくさんの血液が流れることで脳の機能の低下を防ぎますが、脳を働かせていなければ血流が悪くなり脳の栄養である酸素や糖も運ばれず、認知機能も低下してしまいます。認知症予防や認知症の悪化を防ぐためにも、脳を働かせることが大事です。
★脳を働かせるために
・パズル
・計算、読み書き
認知機能を低下させないために行います。書き写しや音読は脳への刺激となります
・麻雀、囲碁、将棋、オセロ
相手の手の裏を読んだりするゲームは高度な認知機能が必要なため脳が刺激されます。また、楽しく行うことが脳の活性化につながります
・他者とのコミュニケーション
他人を気遣う、他人と話をする事は脳に良い刺激となります。相手の話を聞き、的確な答えを返す、他人を気遣い配慮するなど、うまく他人とコミュニケーションをとることが認知症予防となります
★デュアルタスク(2重課題)について
国立長寿医療研究センターにて大規模な実験を行った結果、「運動+頭を使う」活動を行った方が「健康講座を受ける」よりも脳委の委縮を防ぎ、さらに記憶力が改善したという結果が得られました。「運動+頭を使う」という2つのことを同時に行うエクササイズが軽度認知障害者の脳の萎縮を抑え記憶力を改善することができるとされました。アルツハイマー病の人はデュアルタスク(2重課題)の能力が著しく失われていきます。軽度認知障害の段階で、デュアルタスクの能力を維持することが非常に重要です。デュアルタスクにより記憶を司る海馬量を増やしながら前頭葉を効果的に鍛えることができるとされています。
例) 足踏みをしながら…歌をうたう
足踏みをしながら…拍子に合わせて手を叩く
足踏みをしながら…しりとりをする
歌をうたいながら…グーチョキパーの運動をする
歩きながら…引き算をする

回想法
★回想法のやり方
テーマに沿った刺激材料を示し、それぞれの思い出話を引き出します。
例)テーマ:故郷の思い出・名物  刺激材料:日本地図、歌「ふるさと」
テーマ:子どもの頃の遊び   刺激材料:けん玉、めんこ、人形
★回想法に期待できること
・情動の安定
・認知機能や精神活動の改善
★作業回想法とは
従来の回想法にプラスして、昔の生活用具などを使う作業を組み合わせて回想を行います。「回想」してもらうとともに「作業」を通じて残存機能である手続き記憶を引き出すことによってQOL(生活の質)の向上を図る手法です。
回想の手掛かりとなる物品を使うので、回想しやすく、そのテーマや道具にまつわる思い出をどんどん話すようになります。話す際に身振り手振りが用いられ、聞くほうも楽しく話が盛り上がり、また昔の生活様式などを若いスタッフなどに教えることにより、「役割」を取り戻すことができます。
★使う道具の一例…洗濯板・ベーゴマ・そろばん・アイロンなど

音楽療法
・受動的音楽療法…音楽を聴いて楽しみを感じる
・能動的音楽療法…歌を歌う、曲に合わせてタンバリンや鈴などの楽器を演奏する、音楽に合わせて体のストレッチや体操を行う、など自らの身体を使って参加するもの
★音楽の持つ要素とは
① 交感神経や副交感神経に働きかける
ゆったりとした音楽を聴くとリラックスでき、激しい曲を聴くと気分が高揚するなど。また、リズムやメロディーを感じ、呼吸を整えることで血圧や脈拍が適正地に整いやすくなる効果もある。
② 音楽は感情や記憶を刺激する
③人との交流のきっかけとなりうる:
★音楽療法に期待できること
・歌ったりリズムに合わせて体を動かしたりすることにより脳への快刺激が生まれる
・季節に合わせた歌を選択して歌うことにより、リアリティーオリエンテーションとして季節感を感じることができ、見当識への刺激になる
・発散する、他者と交流する、満足感を高める
誰しも音楽を聴いているだけでも穏やかな表情に変わってきたり、感動して涙が出ることもある。寝たきりであったとしても、ベッドで音楽を提供することが可能である。

参考、引用文献
繁田雅弘,竹原恵子:認知症の脳活性化プログラム・レシピ .中央法規.2014.
山口晴保:認知症の正しい理解と包括的医療・ケアのポイント.協同医書出版社.2005.
認知症学 下‐その解明と治療の最新知見‐.日本臨牀社.2011.
認知症ねっと
健康長寿ネット

作業療法士 中前弘子

2020年

10月施設内研修 「チームケアについて」

まず、チームケアのメンバーは?という問いに、医師、看護師、作業療法士、管理栄養士、介護士、相談員などの専門職だけでなく、家族や地域の方、そして利用者さまご本人もメンバーの一員と認識し、意向を聞きながら同じ目標を目指していくことの重要性を確認しました。またチームケアの成功にみる共通の性質として①他人の価値観を理解する。②コミュニケーション体制を準備して場を作る事が挙げられていました。青い空の郷では朝の申し送りの後に、多職種で話し合う時間を作っています。また、それぞれの専門職や価値観の違う意見を出し合うことで、いろいろな角度から考え情報を共有する機会となっています。現在コロナの感染症の対策や、人手不足で話し合う時間がないと考えがちですが、認知症ケアでは情報共有やいろいろな意見を出し合い、利用者さまのことを考えることで、協力体制が得られ良い方向に向かうことが多いと実感しています。そのため、急がば回れという言葉があるように、話し合う場やコミュニケーションを充実させることが目標を達成する一歩となる事をこの研修で改めて認識することが出来ました。他人の価値観を理解することは難しいことと考えがちですが、自分と違う意見を聞くことで視野を広げる機会にもなります。また新しい事にチャレンジしたり、現状維持に満足せず一歩前に進むためにも、他人の価値観を理解することが重要であることも学ぶ機会となりました。
最後にグループワークを行い、チームの強みや弱みを話し合い改めて自分たちの強みや弱みを発見する機会となり、チームワークが強みであるという意見も多く聞かれました。今後も研修で学んだチーム力を生かして、地域で信頼される施設となれるよう努力していきたいと思います。

療養部・看護長 永田 朋美

6月施設内研修 「介護理念について」

2020年6月度の施設内研修として介護理念についての研修を行いました。理念とは施設で事業を行う際の価値観や規範となる根本の考えであり、各個人が働く上での行動の指針となるものです。もし理念がなければ、私たちは同じ目的に向かって業務・ケアを行うことが出来なくなるだけでなく、ケアの質が下がり不適切なケアや虐待が起きてしまう危険性が出てきます。したがって、理念を全てのスタッフが共有することが求められています。ただ、理念というものは抽象的で分かりにくいものが多いです。青い空の郷には、寿栄会の理念をさらに具体的に示している基本理念があります。では皆さん、基本方針は十分理解出来ていますか?すぐに実践できますか?実は、言葉では理解していても、具体的にはどうするのか分かっていないことが多いそうです。

例えば、「利用者さまの尊厳を守り、利用者さま中心のケアを提供する。」とあるのですが、“尊厳”という難しい言葉が出てきて、なんとなくは分かってるんだけど…という人も多いのではないでしょうか?

そこで研修では、基本方針一つ一つに具体的な行動例を挙げる作業をやって頂きました。短い研修時間の間でしたが、とても多くの具体例が挙がりました。また多職種からご参加頂き、いろいろな視点で意見を出して頂けました。まさに「多職種の連携を深め…」という基本方針に沿った取り組みだったのではと思います。多職種の意見を聞くと“なるほど、そういう風にすることもあるのか…”と考えることが出来、とても勉強になりました。こういった具体的な行動を知っておくと、すぐに実践できるようになると思い、研修で出た意見は早速に施設内に回覧させて頂きました。

研修後には、「利用者さま中心のケアや尊厳を守るとはどのような行動なのか、各個人の考え方や大切にしていること、職種による視点の違いを聞くことが出来、改めて職員同士が話しをすることが大切だと思いました。」とコメントを頂きました。今回の研修のねらいは、基本方針を具体的に理解し、実践につなげていくことです。基本方針を理解し、それに沿ったケアを行うことで、利用者さま、ご家族さまに安心してご利用して頂けるようスタッフ一丸となり努めて参りたいと思います。

介護主任 田中 義智

2016年

研修テーマ2

平成28年度 神戸市認知症介護実践研修 第3回実践者研修
アセスメントとケアの実践の基本Ⅰ・Ⅱ

研修の内容(特に気になったこと・一番印象に残ったこと)

◆ アセスメントとは、分かりやすく言うと、その人の事を知る事。身体の状況、心の状態、どんな生活をしているのか等・・・ご本人さまをよく知り暮らしの困り事や可能性、また利用者さまの希望を知り、ご本人さまがよりよく暮らすための課題を明らかにすること。

◆ アセスメントに必要な知識・技術・接し方は、必要な観察の視点や考え方を身に付けることで、収集した情報を解釈・関連付け・統合化し課題を導き出すためには、その根拠となる知識が必要。また客観的事実に基づき先入観や決めつけをせずに、利用者さまの立場と利用者さま本位で考えることが必要。

実際に青い空の郷で取り組んでみたいことは・・・

(どのような場面で どんなことを どんな風に取り組みたいことなどを具体的に・・・)

◆ 具体的な事例を使用し、グループワークをして認知症ケアの実践に関する計画を作成するプロセスや、カンファレンスを行う方法について理解することができた。グループワークを行うことで、今まで先入観や決め付けで利用者さまを見ていたことに気付けたので、施設において利用者さまの立場で考えアセスメント力を磨きたいと思いました。

研修テーマ1

兵庫県介護老人保健施設協会主催
平成28年度 看・介護部(課)長等研修会
あなたの職場は笑顔と元気がありますか?
~メンタルヘルスと人材育成とコミュニケーション
講師 大阪総合福祉専門学校 非常勤講師  吉田 望 氏

研修の内容(特に気になったこと・一番印象に残ったこと)

◆ 受け取り方、物事の捉え方
人間には裏と表があるのと一緒で、嫌いなところ(短所)は長所にもなり得ます。
例えば「凄くせっかちな人」がいたとします。この人は自分のせっかちな所が大嫌いです。でも見方を変えれば「すごく行動力がある人」に見えます。自分以外の人は「良く動く人」と評価をするかもしれません。このように物事の捉え方を変えることを「リフレーミング」と言います。

・飽きっぽい―好奇心旺盛な
・意見が言えない―争いを好まない
・気の強い―情熱的な
・きつい感じの―鋭い感じを持つ
・ルーズな―こだわらない

リフレーミングをすることで関わり方が変わり、介護の場面において指導する立場の方にとってもストレスをため込まず、また感じなくなります。

実際に青い空の郷で取り組んでみたいことは・・・

(どのような場面で どんなことを どんな風に取り組みたいことなどを具体的に・・・)

◆ 自分に対してリフレーミングを行うことによって、否定的にしか考えていなかった部分に新たな肯定的な事実が見えてきて、新たな自分の能力に気が付くようになりました。

◆ 介護の場面では高齢者の方はネガティブな思考になりがちです。そのような場面でリフレーミングを活用して、マイナスの言葉をプラスに変え、ご本人さまらしい生活が送れるよう支援していきたいと思います。

2015年

「リーダーシップとチームケアを考える」 を開催しました

当法人では、昨年度末より、法人事務局が主催して、主任以上の管理職を対象にしたマネジメント研修を開催しております。4月16日に、平成27年度の第1回マネジメント研修が行われましたので、この研修の目的、意義の説明を加えて、報告させていただきます。

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病院・施設のスタッフの多くは、教育機関での専門的な教育を受け、またその後も、卒後教育として知識の幅を広め、また、深めるための努力を傾ける方が多いようです。一方で、医療法人も組織である以上、特に、中間管理職と呼ばれる主任以上の役職者は、専門分野以外にも、マネジメントのスキルが求められます。そして、役職者それぞれは、現在も、その役割や持ち場で、なんらかの運営を任されているでしょう。
これまで当法人では、こうしたマネジメントに関する研修は、個別的で、方針も曖昧な形で進められてきました。しかし、環境変化の激しい、現在の医療・介護業界では、法人として系統だった戦略の元、人材育成を進める必要があると考えています。
こうした趣旨から、中間管理職の育成を目的に、マネジメント研修の年間スケジュールが立案されました。

第1回目の今回は、「リーダーシップとチームケアを考える」というテーマで、お話をさせていただきました。
内容は次のようなものでした。

•そもそもリーダーシップとは
•リーダーシップとマネジメントについて
•リーダーシップを発揮する方法について
•サーバントリーダーシップについて

演習で、みなさんの現場での実践などを伺いながら、また、知識として広めていただき、これが実践に結び付くように、ということを意識して講義を構成しました。
参加されたみなさま、いかがだったでしょうか? すべてをカバーできないので、是非実践を展開する中で知識、技術を広げていってください。
お疲れ様でした!!

法人事務局 企画部長 中西誠司

4月施設内研修「認知症を取り巻く社会情勢」を行いました

今年度の第1回目の認知症研修のテーマは、「認知症を取りまく社会情勢」でした。社会情勢というと、どうしても、臨床のケアに直接結び付きにくいイメージがあるかと思いますが、お一人おひとりのご利用者様に対するケアの在り方の根幹にかかわる大切な部分であるとの認識から、取り上げたテーマです。

研修では、厚生労働省の出している統計的な数字、社会保障費に関する近年の情勢の変化などを取り上げながら、現在の高齢者施策に関わる課題点を確認し、今後の当法人の在り方や、検討課題などについて解説をしました。

一例をあげますと、「統計で見た平均的なライフサイクル」という資料を見ながら、いかに、社会状況が変化したのかを実感できるような講義内容を盛り込みました。


出展:厚生労働省より

人生60年だった時代から見て、約1.5倍に寿命が延び、それだけ、介護を必要とする時間も長くなっていることが、こうした資料からもわかります。

また、こうした社会情勢を受け、認知症対策として、示された施策、いわゆる「新オレンジプラン」では、どのような戦略が立案されているのかということも、今後の臨床の認知症ケアに関わるポイントです。
オレンジプラン7つの柱の開設とともに、認知症介護の現場がこれからどのようなものを目指していくべきなのかを再確認しました。

熱心に聴講いただいた方々に、感謝いたします。
法人事務局 企画部長 中西誠司

2014年

6月施設内研修「認知症ケアを抱える方のターミナルケアについて」

去る、6月19日(木)当施設のホールにて、ターミナルケアに関する研修を行いました。当日は、外部講師の加藤長年氏(株式会社 なごみ デイサービス あさんて)をお招きし、約1時間にわたってご講義いただきました。今回は、今年度初めてのオープン研修ということで、近隣の事業所にも呼びかけ、多数のご参加を頂きました。
研修の内容は、加藤氏の臨床経験を中心にお話しいただきましたので、とても、実践的で分かりやすいお話でした。また、同時に「人が生きるということ、死ぬということ」という深いテーマが盛り込まれ、参加者全員が今のケアの在り方を再考する大変良い機会となりました。
講義を聞きながら
「生老病死 の苦しみは 人をきらわぬ事なれば
             貴賤高下の隔てなく 貧富共にのがれなし」
という一遍上人の言葉を思い出しました。「いつか、人は死ぬ」。生まれてから、歳を重ね、やがて来る“その時”を人としてどう迎えるかということは、認知症の方に限らず、私たち一人ひとりの事に引き寄せて考えるテーマだと思いました。加藤先生、ありがとうございました。
人材育成部長 中西誠司

5月施設内研修「ひもときシートの考え方/使い方」について

「ひもときシート」の事をご存じの方は、どのくらいいらっしゃるでしょうか?当施設では、部分的に、この「ひもときしート」の考え方を取り入れケアに役立てています。
「ひもときシート」は、厚生労働省の認知方ケア高度化推進事業の中で開発された、認知症ケアを高めるためのツールです。ホームページには次のように紹介されています。
http://www.dcnet.gr.jp/retrieve/info/about.html

『ひもときシートは、アセスメントの視点と焦点を定めていくための「前段階の作業」と位置付けることができます。事実情報の集積や分析をするアセスメントとは異なり、根拠のない対応をやみくもに繰り返す状況から、事実と根拠に基づいた適切ケアにつなげていくための「思考の整理」と考えてください。』

5月は当施設の認知症ケアの質の向上のために、この「ひもときシート」の考え方について研修しました。
研修の中で、強調したポイントは次の3点です。

  • ケア者がケアする上での視点を「ケア者側からご本人側」に転換すること
  • 多様な職種、キャリアのチーム員がみんなで話し合うこと
  • 様々なご本人の状況の背景を探るべくケアに関する思考を展開していくこと

実際の現場で役立つような研修を提供したつもりですが、現場のケアは変化していくでしょうか。
研修後の職員のみなさんの動きが楽しみです。
人材育成部長 中西誠司

4月施設内研修「認知症を取り巻く社会情勢」を行いました!

日ごろ、私たちは、直接/関接に認知症ケアに関わっています。ご利用者の方々、お一人お一人にケアを提供することが私たちの仕事です。ですから、良いケアを提供するために、年間を通じて、認知症ケアに関する知識/技術を高めるための研修を行っています。では、私たちは、知識、技術だけを高めればいいのでしょうか?
私はそうは思いません。施設のケアの方向性は、国の政策に大きく影響を受けます。国の目指す医療、介護の方向、認知症施策の動向、などを理解し、全体を見渡した上で、施設のケアの在り方を考えることも大切です。日々忙しい業務ではありますが、目の前のケアだけを見ていては、井の中の蛙になってしまいます。
今、厚生労働省は「認知症施策推進5カ年計画(いわゆるオレンジプラン)」を推し進めています。こうした方針を知ることは、仕事の上でも大切であると同時に、いずれ歳をとっていく私たち一人ひとりに関わることでもあります。年度の初めにちょうどいいテーマではないかと思い、このような研修を提供しました。
これを機会に、日本の超高齢化社会や認知症ケアのあり方について、一緒に考えてみて下さい。
人材育成部長 中西誠司