青い空の郷では、法人の理念に基づき、人材育成を進めています。今年度も引き続き、人材育成を運営上の重要な要素と位置付け、将来の法人を見据え「人を育て、地域に貢献できる法人、地域で一番親切な医療法人」をめざし計画を立案しました。
基本的な考え方として、法人が人材育成に取り組むことを次のように定義付けています。
具体的な研修内容としては、実務者レベルの研修とリーダーレベルの研修の2段階があります。それぞれのスタッフレベルに合わせて、成長を支援し、質の高いサービス提供が促進されるよう、様々な教育プログラムを準備しました(表をご参照ください)。
研修プログラム 2019年度 |
開催月 |
施設内研修(★印は公開講座) |
4月 |
未来構想と老健の取り組みについて |
5月 |
高齢者虐待防止に向けた取り組み① |
6月 | ターミナル・ケアについて考える ★ |
7月 | パーソン・センタード・ケア ★ |
8月 | リスクマネジメント ★ |
9月 | ADLの支援(食事/入浴/排泄など) ★ |
10月 | 高齢者の心身のアセスメントとその解釈 ★ |
11月 | ユマニチュード ★ |
12月 | 高齢者虐待防止に向けた取り組み② |
1月 | コミュニケーション技法 ★ |
2月 | ケーススタディの発表会 |
3月 | 薬物療法を含む医療的介入 |
また、外部研修についても積極的に受講できるような体制をつくっています。その一例としては、日本認知症ケア学会の認定資格である「認知症ケア専門士」の受験を推奨し、合格者には出張として研修に参加できる仕組みを作っています。このように、できるだけ多くの職員に、法人として時間的、経済的支援をし、職員それぞれの職業的な自己実現を推進できる環境を提供しています。こうした取り組みは、ご利用者へのサービスの向上につながるものと確信しています。
また地域では、近隣住民の皆様に向けた認知症介護教室や、認知症予防教室のセミナーを開催したり、施設内で行う研修のいくつかを他事業者の方にもご参加いただけるような公開講座として開催したりと、法人の枠を超えての人材育成に寄与したいと考えています。
以上のような取り組みは、認知症ケアの専門施設としての青い空の郷の誇りでもあります。これからも常に人材育成という視点から、地域、社会への貢献を続けてまいります。